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やあ(´・ω・`)ようこそバー【以下略

というわけで、ネタもないのに更新してみます。

・近況報告?

職場に同資格者の新人さんが入りましたーヽ(-ω-)ノ わー。
ようやくです。数年間一人だったからなあ……(しみじみ
しばらくはいろいろと教える立場になりますが(そのため某所でのエンカウント率が↓ですが
これからは楽ができそうですw


あ、たちばな様のおススメのカレー屋さん「デリー」上野店に行ってきました。
場所は湯島駅のすぐ近くです。
http://www.delhi.co.jp/shop-ueno.html
食べたのはカシミールカレーなる激辛サラサラカレーとタンドリーチキン。

何これめちゃうまwwwwww

すごく辛い(LEE30倍を制覇した僕が断言します。ガチです)のですが、旨い。
ジャガイモとチキンというシンプルな具もイイ! 
しっとりタンドリーもじゅわっと美味い!
くそう、上野に行くたびにキレンジャーになりそうですw


・落書き?

海とぱんつ

まああれです。若気の至りってやつです。
普段はもう少しマシな風景画を描くのよ? 
……ほ、ほんとだよ?

朝比奈涼子(全身)うp用
以前に上げたやつを仕上げてみようかなと。作成途中なのでいろいろと雑ですし、下がラフのままっす。スカートはプリーツを入れてチェックのテクスチャを貼ったりなんだりする予定。あくまで予定。

釣れたで
地雷大活躍。うはwwwおkwww


・小説
へべれけ様がブログに作品を載せていらっしゃいますし、僕も駄文モドキを書き散らしたりしてますので、ここいらで過去の○○を晒してみようかなと思います。



【朝比奈涼子は二度微笑う】
 一目惚れは、出会いがしらの事故である――この名言を残したのが誰かという謎は日常生活を送る上で至極どうでもいい話には相違ないのだが、名言の主がもしかしたら――おそらく万に一つもないのだけれど――俺と同じ状況に置かれていたかもしれないと思うと、この女に惚れた瞬間の自分の脳味噌を掻き出して阿から吽まで調べてみたい衝動に駆られる俺にとっては、暗闇に差し込んだ一条の光明に思えて仕方無かった。
 要するに何が言いたいかというと、人間は不思議なものだということだ。
「何をぶつぶつ言ってるのよ? 気持ち悪いわね」
「ほっとけ。みんなに説明をだな」
「馬ッ鹿じゃないの? そもそも『みんな』って誰よ」
 俺は自分の勉強机に頬杖をつき、横に目をやった。そこにはブレザーを着た女子生徒が、俺の部屋のベッドにスプリングを凹ますことなく腰かけ、珍奇な生き物を見るような冷たい視線を俺によこしている。目付きがややきつめだが、セミロングのストレートが似合う、相当な美少女だ。小柄だが太っても痩せてもいない、でも胸にはもう少し栄養が行っても良さげな御年十六歳。
「今、デリカシーのないこと考えたでしょ」
「そんなわけがあるかよ。なあ洗濯板」
 彼女は俺をポカポカ殴ったが、てんで痛くも痒くもなかった。ま、彼女のチチが大きかろうが小さかろうが、彼女のパンチがフリッカージャブだろうがコークスクリューだろうが、俺に触れられなければそれは実に瑣末な問題なのだ。うん、何を言ってるのか俺自身も良く分からない。
 それじゃあまずは、彼女との出会いから語るとしようか。

 話は六月三十日、つまり今日の午後四時にさかのぼる。退屈な高校の授業が終わり、俺は部活の真っ最中だった。
 え、俺? もちろん帰宅部。
 以前は何を思ったのか柔道部に所属していたこともあったが、それも今となってはどうでもいいことだ。
 夏には少し早い日差しの中、途中の交差点に差し掛かった時だ。そのガードレールの一端に、きれいな花が供えてあるのが視界に入った。白い百合だろうか、小さく首の細い花瓶に生けられて、それはひっそりと路傍に咲いていた。そばには菓子や手紙が添えてあった。
「はて。この辺りで事故なんてあったっけ」
 現場と思しき場所に近づいてみると、花はまだ新しく、風雨にさらされた様子もなかった。頻繁に花をたむけに来る奴がいるのかもしれない。そこで、親友の久保田がこの間言っていたことを思い出した。
 尚成高校って知ってるだろ、この近くの進学校、そこの女子が暴走特急よろしく突っ込んできた車にはねられて即死したらしい――。
 ああ、ここだったのか。
 思い出してみると、一週間ほど前だったろうか、確かに新聞でもそんな記事を目にした覚えがあった。こんな近くで同年代の女子の命が奪われたのかと思うと、学校では変態紳士で通っている俺もさすがに居たたまれなくなった。まだまだやりたいこともあっただろうに、と同情すら浮かんでくる。
 俺は誰に言われるでもなく、手を合わせていた。学生服の野郎が合掌てのもやや酔狂な光景だが、その時の俺はそんな事を気にしちゃいなかった。
 一分ほどそうしていただろうか。不意に、背後から女の声がした。
「今時の若者にしちゃ、良い心がけね。作法がなってないけど」
 大人の女というよりはもっと幼い、それでも奇麗な声だった。そりゃあ条件反射で振りかえったさ。
 美少女がそこに居た。ガードレールの反対側、ずっと続いているブロック塀に寄りかかり、腕組みをして俺を眺めている女。何故か偉そうだが、俺は見事に言葉を失っていた。雷鳴に打たれたような、なんて表現は今の俺のためにあるんだぜと思ってしまった瞬間だ。それほど彼女は美しかった。
「それでも拝むだけマシな方か。他の学生どもも、もう少し死者を敬ってくれてもいいのに……」 
 彼女はやれやれとため息をついた。それがまた実に絵になるのだが、俺の意識は奇妙な光景に向いていた。彼女のグレーのブレザーがコンクリート柄なのだ。いや違う、コンクリートがブレザーに透けて見えているというべきか。よく見るとみんなそうだった、ブレザーもスカートもソックスも――白磁のような美しい肌も。
「何じろじろ見てんのよ?」
 そんな事を考えながら彼女をじっと見ていると、こちらを見ている彼女と俺の視線がぶつかった。俺がある種の確信を抱いた時、彼女が驚きの声を上げた。
「って、もしかしてあんた、あたしが見えてるの?」
「見えております……ああ、ちょっと待ってくれ」
 俺は携帯電話を取り出して話をしている振りをした。客観的に見た今の俺は、間違いなくブロック塀と談笑する可哀そうな人だったからだ。念のために確認したが、俺の言動に注目している人間はいないようだ。
「あたしの声も聞こえてるわけね。レーノーリョクシャってやつ? 参ったなあ、ホントにいるんだ」
「その言い方は語弊があるなあ。単にそういう特技があるだけだ。しかし」
 無意識のうちに、俺の脳は世界一カッコいい口説き文句をはじき出していた。
「俺にとって世界で一番不幸なのは、あんたのその控え目で美しいチチを揉めないことかもしれないな」
「はぁ? ちょっとあんた何言って――」
 胸を庇いつつ狼狽した彼女の頬は真っ赤に染まり、とても可愛らしかった。思わずMOE(Motto Osanaku Eroku)とはこういうものだと叫びそうになった自分を抑え、
「好きだ」
 しかし抑えられなかった気持ちが口をついて出てきた。ああ、なんてこった。
うん。当たり前の事だろうけど、彼女はきょとんとしていたよ。

 結果を言うと、その幽霊――朝比奈涼子は「馬ッ鹿じゃないの」を連発しながら、死に場所に居ても退屈だからという理由で俺の家にふよふよと憑いてきた。地縛霊ではあるが、その場から全く動けないと言う訳でもないらしい。二重の意味で尻軽だなと言ったら阿修羅のごとく怒られた。
 今、俺のベッドに恐怖のきの字もない幽霊が一人寝転がっているのはそういう訳だ。乱れたスカートからぱんつが見えそうで見えないのは俺に対する挑戦と受け取っておこう。
「……不毛だ。なんて不毛な恋をしてしまったんだ俺は」
 正直、俺はこの状況に頭を抱えていた。
 俺の好きな女の子が無防備な姿で部屋にいる、これでもう満貫。ベッドに寝ている、はい役萬確定。
 しかし、最重要ポイントはそこじゃない。朝比奈は――正確に言えば元人間なのだ。言うに事欠いて、俺は触れもしない幽霊に一目惚れしちまったらしい。俺の力はこのために在ったのかと疑いたくなるくらい、朝比奈涼子は俺の理想でありクリティカルヒットであったのだ。 
 ガキの頃から、本来見えてはいけないものが俺には見えたし、普通の人間には聞こえないらしい声も聞こえた。理由はよく分からないが、そういう性質だったのだろう。電柱あたりをさまよう中年のオヤジや、墓場を歩く老婆といったお決まりの幽霊さんなどは目にタコという表現が作れそうなほど見てきた。彼らはそこらじゅうにいるし、仲間どうしで井戸端会議のおばちゃんのごとくぺちゃくちゃ喋っている。天国や地獄といった世界は俺にはよく分からないが、少なくとも彼らは半透明で静かな声をしているだけで、あとは普通の人間と同じに見えた。
「はあ……」
 嬉しさと切なさとやるせなさとをないまぜにして、俺は今日何度目かのため息をつく。テレビのニュースを横目に、朝比奈は呆れたように俺を見た。ああもう、幽霊のくせに可愛いなあ。
「まったく、さっきから辛気臭いわね。工藤、そのため息をつく癖は不幸をうじゃうじゃと招くわよ」
 朝比奈が俺の名前を呼んだ。自己紹介が遅れたが、工藤祐一郎というのが俺の名前だ。高校二年生、帰宅部で無気力街道まっしぐらの俺にはもろちん……間違えた、もちろん彼女はいない。ついでに俺の容姿は各自で妄想してくれると助かる。
「もう招いてる気がするよ。それに、俺がある意味不幸な状況に陥ってるのは君のその美しさが」
「うるさいだまれ」
「すみません」
 鋭い眼光に睨まれ、俺は思わず床に正座してしまった。朝比奈さん、あなたもしや女王様初段とかお持ちで?
「それにしても、何だか今日はやけにつかれるなあ」
「肉体的な『疲れる』と霊媒的に『憑かれる』というのを掛けたシャレね。絶対言うと思ってたし全然面白くないわよそれ」
「ボケの解説ほど残酷な技はないと思うんだが」
「そんなのどうでもいいわよ。暇なのあたしは」
 朝比奈はベッドにうつ伏せになって足をばたばたさせている。本人は顔を枕にうずめているつもりらしいが、日本語としては「すり抜けている」の方が適切だ。
「何かすることはないのか?」
「……ない。あたしはもう死んでるの。だから何もない」
「こっそりみんなの写真に紛れ込むとか、通りがかる人の首筋にそっと息を吹きかけてあげるとか」
「馬ッ鹿じゃないの?」
 これは彼女の口癖らしい。俺は思ったことを聞いてみた。
「そういえば、朝比奈は何でこの世に残ってるんだ? 俺には仏教やらあの世やらはよく分からないけど、死んでまだこの世をさまよってるってことは、まだこの世に未練があって成仏できてないってことだろう?」
「さあ、どうかしらね」朝比奈は俺に向き直って首をかしげた。
「自分を殺した運転手を、逆に呪い殺そうって思っているとか」
「悪霊じゃあるまいし、そんな趣味はないわよ。確かに死んだ時はすごく悔しかったし痛かったし、なんであたしがって恨みもしたけれど、もう何をしても生き返れないんだって思ったら、本当にどうでも良くなったわ。あたしが周りをよく見てなかったのも悪かったしね」
 本人に聞いたところによると、彼女が交差点で青になった横断歩道を渡ろうとしたところ、赤信号で左から直進してきた車にはね飛ばされたらしい。一瞬の出来事だったそうだ。外傷もひどかったろうが、今の朝比奈にケガらしきものは見えない。それにしても、俺達の会話は現実離れしてるな。
 朝比奈の表情はサバサバしていたが、そこに俺が見た微かな翳りは、あながち的外れでもなかったらしい。
「やっぱり、この世に未練が残ってそうな顔だな。言ってみな」
 俺がそう言うと、意外と鋭いのは分かったけどさ、と朝比奈は言った。
「言ってみなって、それじゃ何、もしあたしがこの世に未練を残してたとして、あたしが望めばそれをあんたが叶えてくれるっていうの?」
「それで満足したらお前は成仏しちまうんだろ? じゃあお断りだね」
 朝比奈は何それ、と呆れたように言った。「それじゃ、聞いても何の意味もないじゃない」
「それもそうだな。すまん、自分でもどうしたいのか分からなくなってきた。でも、朝比奈の事を知っておきたいのは本心だと思ってくれていい」
「……まあいいわ。正直なところ、未練もあるし心配なこともあるわね。だから、ここに残れているのかもしれない。成仏できないってのとはちょっと違うかもしれないけどね」
「未練ってまさか、好きな人に告白しておきたかった――とか?」
「そうね。それもあるわ」
 朝比奈がはっきりそう言ったので、俺は興味本位でそんな質問をした数秒前の自分自身を呪った。
 いや、かなりショックだったんだ、これでも。
「あたし、親友がいるのよ」
 一目惚れ当日に失恋寸前の俺を気にも留めず、彼女はどこか遠い目をしてそう続けた。
「ちょっと泣き虫であたしくらいしか相談できる人間がいなくて、ほんのり引っ込み思案で可愛くて優しくて放っておけない親友。あたしが死んだ時、いつまでも泣いてくれてたのはあの子だけだった」
「そんな子が、あたしがいなくて大丈夫かしらって?」
「声色を真似ないで、気持ち悪い。でも、そういうことね」
 ふうん、親友ねえ。俺にとっての久保田みたいなものだろうな。ここは泣いて喜ぶところだぞ久保田。
「朝比奈さ、暇だって言ってたよな。すること、ちゃんとあるじゃないか」
「え?」
「会いに行こうぜ、その親友さんに。俺が仲立ちしてやるから、話してみなよ」
「会いに……」
「その子に会った瞬間に満足して成仏しちまうってのは勘弁して欲しいけどな」
 俺が笑うと、朝比奈はやっぱりきょとんとしていたが、今度は「……ん」と頷いてくれた。
 その時の笑顔の美しさは、どんなに頑張っても言いあらわせないんだ。すまない、みんな。
 さて、それにしても、俺はこれからどうすればいいんだろうな。結末の分かりきった恋を続けるのって、根性がいるんだぜ。
 
 その日の夜。朝比奈は事故現場には戻らず、俺の部屋、というかベッドの俺の真上でふよふよ浮かびながら寝息を立てていた。理由は特にないと断言されたけれど。一緒に寝るとは言っても、手出しができないからドキドキも何もあったものじゃない。もしかしたらぱんつくらい見れたかもしれないが、堂々と見えるぱんつなんぞ何の価値もない。というか幽霊って寝るんだなとどうでもいいことに感心して眠りにつく俺だった。
 
「おう工藤、おはようさん」
 翌日、登校した俺が教室に入ると、親友で坊主頭の久保田が声をかけてきた。久保田は俺の中学以来の親友だが、こいつは俺より頭一つはゆうに背が高――いや、別に悔しくはない。
「あれ、工藤、なんだかやつれてないか? 目の下にクマが出来てるぞ」
「分かるか? 実は悪霊にとり憑かれてな。眠れなかったんだ」
 爽やかに久保田と話をしている間も、俺は空中が気になって仕方なかった。家から憑いてきた朝比奈が飛びまわっていたからだ。汗臭い教室の天井を女子高生の幽霊が浮いているという光景は珍奇なことこの上ない。
「もう、男くさいわね。あらら、授業前だっていうのにあんないかがわしい本出して。最低。よくこんな環境で勉強できるわね。信じられない」
 この容姿で朝比奈に彼氏がいない理由が何となく分かった気がした。俺が久保田と別れて自分の席に着くと、朝比奈はぶつくさ言いながら隣にふわりと降りてきた。プリーツも、ふわり。
「……白か」
「は?」
「何でもない。朝比奈、親友さんには放課後ちゃんと会いに行くから、それまではおとなしくしててくれよ。目の前をふよふよ浮かばれると気になってしょうがないからさ」
 俺は周囲に聞こえないように小声でそう言った。
「どうして? どうせみんなには見えてないだろうし、あんたが気にしなければいいだけのことでしょ」
「好きな子が空を飛んでりゃ、見ない奴のほうが変わってるよ」
 それが正直な気持ちだったんだけど、朝比奈はちょっとだけ口をつぐみ、「そ、ありがと」と言った。
 俺はもちろん耳を疑った。「なになに? 聞こえなかったからもう一回言って」
「うっさい、死ね」
 おいおい、死んでるのは君だろ。
「アンコール、そーれアンコール」
 朝比奈はふんと鼻を鳴らしてそっぽを向いてしまった。
 直後、朝比奈の口から「あれ?」と声が漏れる。その視線の先には、雑誌を読みふける一人の男子生徒の姿があった。彼の名前は藤田といい、痩せた体が特徴の写真部員である。一応クラスメートだが、影が薄く、俺とそれほど仲が良い訳ではない。
「あいつがどうかしたのか?」
「ううん、どこかで見たような……気のせいかしら」
 朝比奈は首を捻っていたが、そのうち始業ベルが鳴り、彼女の疑問はうやむやになってしまった。

「で、その親友さんとやらはどこに居るんだ。まあ普通に考えたらお前の高校だろうけど」
「この時間なら授業も終わってるから、たぶんその子の家だと思う」 
 放課後、梅雨明けの暑さの中、俺と朝比奈は連れ立って歩道を歩いていた。朝比奈が生前通っていた尚成高校は、俺の通学路の途中で道を一本外れたところにあるから、それまでは通常の帰り道と同じなのだ。二人で歩いていたといっても、朝比奈は厳密には空を飛んでいるから、表現に食い違いがあるが。
「もうすぐ朝比奈の旅立った場所だな。花でも供えてやろうか?」
 例の交差点が見えてきたので、俺はそんな事を提案してみた。割と真面目に言ったつもりだったのだが、それでも朝比奈は冗談じゃないわとはね付けた。 
「あたしのとこに花を供えていいのは可愛い女の子だけよ、例えばああいう――」
 朝比奈はそう言って、交差点のガードレールの一端を指差した。そこには、一人の女の子がしゃがみ込んでそっと手を合わせていた。買い物袋があるところを見ると、新たに供えてあるマンガやお菓子は彼女が買ってきたもののようだ。
「ああ、どうやら先客がいるな。高校生らしいが、あれ、お前と同じ制服じゃないか?」
「――初音」
 朝比奈にはそれが誰だかすぐ気付いたようで、指を指したまま固まっていた。思いがけない再会に、行動をどう継続していいか判断できなかったようだ。彼女の双眸は驚きに見開かれていた。
「もしかして、あれが例の親友か? なんだ、偶然か知らんが、意外とあっさり出会えたな。あそこで待ってれば何の苦労もなかったようだけど、お前のとこに来るのは初めてなのか」
「うん。あたしが初音を見るのは葬式の日以来。初音……来てくれたんだ」
 彼女は俺達の目の前で手を下ろすと、一つ大きな息を吐き、すっと立ち上がって踵を返した。まずい、逃げられてしまうと思った俺は、すんでのところで声をかけていた。 
「あの、君さ。朝比奈涼子の知り合い?」
「え、はい」驚いた様子で、彼女は俺の方を振り向いた。
「ちょっと、工藤! あんたいきなり――」
 落ち着け朝比奈、彼女と喋るのはお前じゃなくて俺だ。親友さんににっこり笑いかける俺を見て、朝比奈は諦めたように嘆息した。
「――まあ、いいわ。あんたに任せる。初音に失礼のないようにね」 
「あの、あなたは?」
 彼女にすぐ隣にいる朝比奈の姿が見えるはずもなく、俺の人相を確かめながらおずおずと聞いてくる。
「俺は工藤祐一郎というんだ。朝比奈とは、小学校では同じクラスだった。葬式にも参列したんだけど、俺の顔までは憶えてくれていなかったみたいだね」
 俺の根も葉もない嘘で、彼女はようやくホッとしたようだった。
「そうだったのですか、すみません。私は佐久間初音といいます。涼子とは、中学の頃からの同級生でした」
 佐久間初音は、童顔のショートカットにヘアピンが良く似合う可愛らしい少女だった。朝比奈を小さなクールビューティとすると、佐久間は愛玩系小動物といったところだ。朝比奈と違って、ふくらみがそれとしっかり分かるのが悲しいが。
「ああ、君が佐久間ちゃんか。朝比奈とは最近までちょくちょく話をしていたから、君の話も聞いていたよ。泣き虫で手のかかる親友がいるってさ」
「ええ、涼子ったら、そんな事を言っていたんですか? 恥ずかしいなあ、もう」
 佐久間は顔を赤らめ、手でぱたぱたと仰ぐ仕草をした。
「工藤さんも、涼子の供養をしにこちらへ?」
「ああ。一週間前のニュースは寝耳に水だったよ。生意気な奴だったけど、まさかこんな形で別れることになるとは思わなかったからさ」
「誰が生意気なのよ、誰が」
「そうですね。しっかり拝んであげて下さい。私たちに今できるのは、それくらいですから」
 佐久間の少しだけ寂しそうな微笑みに、俺は思わず、本気で「そうだね」と言っていた。
 そんな佐久間を目を細めて眺めているのは、その親友であった朝比奈だ。朝比奈はどこか自慢げに、可愛いでしょう、と言った。女の子の言う「可愛い」と男の言うそれは微妙に違う気もしたが、それでも俺は中々だなとこっそり頷いてみせた。
「そうそう、勘違いしないでね。別に初音のことを薦めてるわけじゃないから。調子に乗ってあたしの親友に手でも出したら、七代先まで祟ってやるからね」
 ぎろりと睨まれ、俺の背すじは冷凍庫に入れられてしまった。こいつ、本当に悪霊なんじゃあるまいか。
「で、祟るってどうやって?」
「知らないけど」
 アホだ。いや、それでもここで言わなくてはなるまい。行くぜ俺、一世一代の決意表明!
「あのさ、彼女は確かに可愛いけど、手は出さないと神に誓うよ。たとえお前に誰を薦められようと、お前に好きな奴がいようと、俺が好きなのは朝比奈だから」
「……ずっと言ってなさい、この大馬鹿者」
「あの、工藤さん?」
 二人のリアクションで、俺は自分の失態に気が付いた。朝比奈だけにこっそり話しかけるつもりが、熱意のあまり、ついつい普通のボリュームで話してしまっていたのだ。朝比奈は呆れて頭を抱えているし、佐久間はくすくすと笑っている。
「ごめんなさい、独り言がところどころ聞こえちゃいました。工藤さん、生意気だなんて言いながらも、涼子のことが好きだったんですね」
「はは……まあ、そう言うことになるかな」俺は頭を掻きながら頷いた。事実には相違ない。
「そう言うことになるかな、じゃないわよ」とは朝比奈嬢のお言葉。
「やっぱり、涼子は人気者だったんですね。私も大好きだったなあ」
 瞬間、朝比奈の動きが止まった。こいつ、何か誤解しやがったな。
「おや、もしかして佐久間ちゃんにはそのケがあったりして?」
「あはは、違いますよ。涼子は私の親友で、恩人ですから。大好きだなんて言葉じゃ足りません」
「……余計なコト聞いてどうすんのよ。この馬鹿」
 俺の聞き間違いだろうか、朝比奈がそう言った気がした。その横顔はどこか寂しそうだった。
 どうしたんだろうと疑問に思う俺には目もくれず、佐久間を見つめる朝比奈がそこにいた。ほんの少しだけ満足そうな表情に戻っていた朝比奈は、やがて静かに呟いた。
「元気そうで何よりだわ。あたしがいなくても、ちゃんとしてるのね。でも」
 朝比奈の言葉は、俺がうすうす感じていたことを肯定していた。
「初音、なんだか顔色が悪いみたい」

 俺の提案で、故人を偲ぶ場は近くの木陰のある公園へと移された。
 ベンチに腰掛けて俺が顔色について触れると、よほど悩んでいたのだろう、佐久間はすぐに告白してくれた。  
「ストーカー?」俺と朝比奈の声が重なった。ええ、と佐久間が頷くと、隣で朝比奈が息を呑む気配が伝わった。当然だろう、俺だってこの展開は予想してなかったからな。
「随分はっきり言い切るね。佐久間ちゃんの気のせいってことはないの?」
「工藤さん、これをちょっと見てもらえますか」
 佐久間はそう言って、カバンから数枚の写真を取り出した。それを見せられた俺と、上から覗き込んだ朝比奈は嫌悪感に顔を歪める結果となった。それは佐久間が写っている写真だったが、そこに何が写っていたかは詳細は控えておこう、俺の怒りが収まりそうにない。明らかに盗撮されたものだった。
「工藤、これ……!」
 朝比奈の全身が震えていた。 
「ちょっと前に、封筒で送られて来て。証拠品として持ち歩いているんです……気持ち悪いですけど」
「犯人に心当たりはないのかい? 今までに同じような目にあったとか」
「いえ、ありません。ですが、こういうことが度々あったので、段々ノイローゼ気味になってしまって……」
 佐久間はそういったきり、頭を抱えてしまった。その大きな眦(まなじり)に、微かに光るものがあった。 
 それを見た瞬間、俺は決意していた。朝比奈を見ると、彼女も頷いていた。
「許せるわけがないじゃない。女の子のあんな写真を送りつけて弱みを握るだなんて、クズのする事よ」
どうやら俺と同じ考えのようだ。
「佐久間ちゃん。そいつ、俺が捕まえてやるよ」
「え? でも、工藤さんと私は初対面なのに、そんな大変な事はとてもお願いできませんよ」
「何言ってるんだ、佐久間ちゃんが嫌な思いをしているのに、助けない道理がないだろう。俺は可愛い女の子の味方なんだ。それに、俺には秘密の心強いパートナーがいる。すぐに捕まえてみせるさ」
「工藤さん……」
 勝手にあんたのパートナーにしないでくれる、と朝比奈からの呆れた声。
「ま、大切な初音のためだし、頑張るけどね」
「――と、そいつが今テレパシーで伝えてくれました」
 佐久間はあははっと可笑しそうに笑い、それから、ありがとうございますと言った。
「でも、工藤さんはどうして私にそんなに優しくしてくれるんですか?」
「朝比奈の親友なんだろ。それなら俺の親友も同然だ。親友が困っているのを見捨てるのは、そりゃ最初から親友なんかじゃない。なあ、そうだよな朝比奈! この空のどこかで見てるんだろ、朝比奈!」
 俺が熱く叫んでいると、すぐ隣でクールな返事があった。佐久間は苦笑している。
「うるさいわね。どこの映画の見過ぎなのよ、それ。叫ばなくても隣で聞こえてる。だいたい、あんたよりあたしのほうが初音を助けたい気持ちは上なんだからね」
「おう! 親友だからだよな!」と、あくまでテレパシーもとい青春の掛け合いを演じる俺。
「そうよ。親友だから」と、あくまでクールな朝比奈。
「という訳で、任せてくれ。ストーカーは俺と空の上のあいつが捕まえるからさ」
「ありがとうございます。でも、不思議だなあ」と佐久間が言った。
「何が?」
「私、今日初めて工藤さんと話したのに、何だかとても話しやすいんです。まるで、見えない誰かが助けてくれているような……言ってることがおかしいですね、私。あはは、忘れてください」

「それにしても、何だか穏やかじゃない話になって来たな」
 帰り道、俺は隣の朝比奈にそう言っていた。幽霊の友達にストーカーか、やれやれ。
「あたしがいた頃は、初音にそんな様子はなかった。あたしがいなくなってすぐ行動に出るなんて、いい度胸してるじゃない。絶対見つけてとっ捕まえてやるわ」 
 握りこぶしを固めながら、鼻息を荒くする朝比奈。クールな彼女にもそれなりの任侠道があったらしい。あんな話を聞いた後で佐久間を一人にするのは心配だったが、携帯のアドレスを教えてもらい、いつでも連絡が取れるようにしてあった。
 俺は隣の様子をこっそり伺ったが、彼女が成仏する気配はなかった。せっかく再会できた親友があんな目に遭っていると知り、一層の未練が残ってしまったのだろうか。それとも、と彼女自身が言っていたもう一つの可能性も考えてみる。その相手が誰だかは分からないが、朝比奈の行動を助けてやった方が良いのだろうか。
 朝比奈に消えて欲しくはないというのが今の俺の気持ちだ。けれど――。
「何、工藤のくせに難しい顔してるのよ?」
 俺は、曖昧に笑った。

 そして、次の日から俺と朝比奈の『佐久間ちゃんガード大作戦』が始まった。
 
 大作戦といっても、特に大した事をする訳じゃない。要は、ストーカーに付きまとわれないよう、俺と朝比奈と佐久間が放課後をなるべく一緒に過ごすのだ。ストーカーが逆上して大きな行動に出ても、佐久間に被害を及ぼさなければ願ったり叶ったりだ。諸君、それはただのデートだろと突っ込むなよ。俺だって、何もなければ朝比奈と過ごしていたい。
 あの写真には至近距離から取られたと思われるものが多かった。言いかえれば、佐久間の割合近くにストーカーの姿があると言うことだ。ならばずっと彼女の近くにいれば、奴の行動を押さえられるかもしれない。

「今日は、いつもと違って涼しいですね」
 ひと気のない公園のベンチに腰かけ、佐久間が言った。
「過ごしやすくて何よりだね。そろそろまた暑くなるだろうけど」とは俺。何だかホントのデートっぽいな。
「こうしていると、別に怪しい人なんて見当たらないんですけどね」
「ああ、そうだな。でも油断はできないよ」
 俺は佐久間と一緒に、朝比奈は空からさりげなく怪しい人物を探すことにした。空中の朝比奈に、怪しい奴はいたか、とアイコンタクトを送ると、朝比奈は目敏く叫ぶ。
「工藤、初音にくっつき過ぎ! 今すぐ離れないと祟るわよ!」
 ふん、祟り方など知らない新米幽霊のくせにと俺が内心突っ込んでいると、佐久間が唐突に言った。
「工藤さんって、涼子に似てますよね」
 朝比奈が頭上で盛大に吹き出す音が聞こえた。
「こうして有無を言わせずに助けてくれるとこなんか、態度は全然違うけど、涼子そっくり」
「いや、似てないでしょう。あいつはそんなにお人好しじゃなさそうだし」
「似てますよ。私には分かります。工藤さんと涼子はそっくりです」
 佐久間はあくまでにこにこ笑っていた。あわわわ、俺のせいじゃないのに祟りで殺される。
「涼子は、すごく優しい子なんです。といっても、優しいのは工藤さんも知ってるとは思いますけど」
 そうなのか? こっそり朝比奈を見ると、彼女はふんと鼻を鳴らした。
「私、中学校の頃はもっとおどおどした性格で、それが目についた人たちにいじめられていたんです。それを助けてくれたのが、同じクラスだった涼子でした。彼女はそれからも、友達の出来なかった私の親友でいてくれました。彼女には、返しても返しきれない恩があるんです」
 ふうん、さすが俺の惚れた女。口の悪さはともかくとして、外見だけでなく内面もマトモだった訳だ。朝比奈は照れ臭いのか、腕組みをしたまま明後日の方を向いている。
「今だに信じられないんです。あの涼子が死んだなんて……もしかしたら今でも、どこかで私の様子にやきもきしてるんじゃないかって思うくらい」
 いつの間にか、佐久間は泣いていた。
「私を置いてどうして死んじゃったのよ。会いたいよ、生き返ってよ、お願いだから――」

「何か、ホントに、お前、死んでるんだなあ……」
 夕暮れの中、俺は彼女に言う。
「分かり切ってた事でしょ、そんなの」
「俺さ、お前が好きなんだけど、どうすればいい?」
「知らないわよ」
「いや、訂正するわ。お前が大好きなんだけど、どうすればいい?」
「……知らないわよ」
 彼女は、少し困ったようだった。
 
 俺は幽霊を好きになったんじゃない、
 好きになった人が幽霊だったんだ、
 そんなありふれた言い回しにしてみても、
 ――世界は何も変わらない。

 それから数日間に渡って大作戦は実行されたが、佐久間の周囲に怪しい人影は見当たらなかった。
 さすがのストーカーもあきらめたのだろうか、とホッとしたのもつかの間だった。
 俺や朝比奈を凍りつかせたのは、直後に佐久間のところに送られてきた新しい写真だった。佐久間はさすがに青ざめていた。撮られた気配は皆無だったのだ、無理もない。俺だっていつの間にと思ったくらいだ。
 新しい写真には、男と佐久間が二人で事故現場に手を合わせている姿が写っていた。男は服装から見て俺自身だと思うのだが、御丁寧にナイフで顔が削り取られてあった。その手前にはぼやけた緑色。
「これ、いつの間に取られたんだろう……きゃっ、何ですか、これ?」
 佐久間が悲鳴を上げて示した場所には、ぼんやりと浮かぶ白い人の影が写っていた。何もない空中に人が写りこむはずはない。まさかこれが噂の心霊写――っておい。
「あ、これあたしだ」
 やっぱりな。
「それにしてもひどいです。工藤さんの顔が……」
「こりゃあ警告かもな。次はこの男自身がこうなるぞ、と」
「そんな! 工藤さんは何も悪くないのに、もしもの事があったら、私」
「佐久間ちゃんも悪くないだろ。気にするなよ、俺とあいつが好きでやってる事だからさ。でもこれで、こいつが今もどこかから俺達を見ている可能性は否定できなくなったな」
「ちょっと、馬鹿工藤!」朝比奈が憤る。俺は佐久間に言うように、朝比奈に向かって言った。
「これは事実だ。別に、佐久間ちゃんをおどかしてるわけじゃない」
 でも、と佐久間が俺の言葉を遮った。
「私、怖いんです。次に何をされるか、それを考えたら怖くて。こんな時、涼子がいてくれたら……」
「初音……」
佐久間の体は小さく震えていた。朝比奈はその半透明な手で、そっと彼女の頭を撫でていた。
「大丈夫。大丈夫だからね、初音」
いくらすり抜けようとも、いくら届かなくとも、ずっと、ずっと。

「ねえ。あたし、ちょっとだけ初音のそばに居ていいかな」
 朝比奈涼子はそう言った。彼女らしくない、消え入りそうな声で。
「悔しいけど、今のあたしじゃ何も出来ないから……だから、せめてそばで見守っていてあげたいの」
「朝比奈」
「工藤、初音を助けてあげて。お願い」
 唇を噛みしめる朝比奈の双眸から、小さくてしょっぱい水晶がこぼれ落ちた瞬間、俺は理解していた。
 ああ、朝比奈は――……
 仰せのままに、と俺は言った。こんな美少女が守護霊ならきっと無敵だ。なあ、そうだろみんな。
「言われなくても、必ず犯人を見つけてやる。佐久間ちゃんと――朝比奈のためにも」

 俺はその足で、行動を起こした。
「あ、変態のお兄ちゃんだ。何か用?」
 向かったのは例のガードレールの近くにある用水路だった。そこには小学生くらいの男の子が立っていた。朝比奈と同様に体が半分透明なのは、こいつが三年前にここで溺れて死んだ幽霊だからだ。
「誰が変態か。この辺りで怪しい奴を見なかったか? カメラを持ってるはずなんだが」
「ううん、見てないよ。怪しいのはお兄ちゃんじゃないの?」
「泣かすぞコラ。ここ二週間くらいはどうだ」
 男の子は首を振った。この付近の成仏できていない地縛霊というと、朝比奈の他はこの子くらいのものだ。そいつらがストーカーらしき姿を全く見ていないということは……。
「もっと遠くから、か」

 しばらく歩道に沿って歩いていくと、大きな植え込みが見つかった。間違いない、写真に写っていた緑色だ。ポケットから佐久間に借りた写真を出し、仔細に眺めてみる。ああ、かわいそうに俺の顔。
「ん?」
 俺が注目したのは、被写体のピントのずれだった。ここから肉眼で小さく見えるガードレールまでは、五十メートル以上離れている。そこに立っていた俺と佐久間の姿は鮮明に写っているが、その手前に小さく写り込んだこの植込みの葉はひどくピンぼけしていたのだ。ここから遥か遠くのガードレールを撮影したのは間違いなさそうだが、普通のカメラであんなに遠くのガードレールをズームで撮影できるのだろうか? 
 手がかりを求め、さらに近づいてよく見てみると、近頃の写真に見られるはずのものがこの写真には全くないことに気付いた。そうか。ピンぼけはあるが、この写真を撮ったのは素人じゃない。
 待てよ、朝比奈が気にしていたあいつは確か……。
 そこに思い当たり、俺の中でパズルは組み上がった。

 次の日。
 俺は学校で、坊主頭の親友に大声で自慢していた。
「なあ久保田、俺、もしかしたらヒーローかも知れん。友達にストーカーしてた奴を捕まえたんだ」
「は? マジで?」
「おうともよ」
「おお、すげえなお前。つか友達って誰だ?」
「佐久間っていう可愛い女の子」
「なんだホラか」
 久保田は興味を失ったようだ。
「おい、可愛い女と聞いた途端に見切りが速いぞ。マジなんだって。でな、ごにょごにょ」
 久保田に耳打ちをする俺。コラ久保田、ああんくすぐったいとか言ってんじゃねえ。朝比奈がいたらきっと呆れ果てるだろうなと思い、俺は笑った。これでいいんだ。
 餌は撒いたぜ、朝比奈。

 その日の放課後だった。
 歩道を歩いていた佐久間を、男が呼び止めた。佐久間はちょっと驚き、久しぶり、と懐かしそうにそいつの名前を呼んだ。そいつは吐き気がするほどにニコニコ笑っていた。
「初音ちゃんも元気そうで安心したよ。ところで大丈夫? 最近ストーカーに悩まされてるんだって、工藤から聞いたんだけど」
「え、工藤さんからそのことを? 知り合いだったの?」
「うん。工藤は僕のクラスメートで、初音ちゃんと知り合った話を最近よく聞くんだ。僕も驚いたけどね」
「そうだったんだ。偶然だね。そう言えば工藤さん、心強いパートナーがいるって言ってたなあ。もしかして」
「あ、ああ、そう。それは僕のことだ。初音ちゃん、心配しないで。良かったら、僕が――」
 黙って聞いていた俺は、親切そうな男のツラに我慢できず、物陰から拍手とともに飛び出していた。
「はいはーい、三文芝居はそこいらでお開きにしとけよ。腹が立ってくるからさ」
「工藤……! どうしてここに」
 男は俺の顔を見て驚いていた。
「まあ、芝居を打ってたのはお互い様だけどな。それにしても、お前が佐久間ちゃんと知り合いで、しかも彼女のストーカーだったとは、意外だったぜ。なあ、藤田」
 痩せた男――藤田は、さすがに狼狽した表情だった。俺の横で事態を見守っていた朝比奈のこぶしはきつく握られていた。憤怒と動揺と哀切とがごちゃごちゃな表情だ。
 思い出した、と朝比奈が俺にしか聞こえない声で言った。
「こいつ、確か中学の時の初音のクラスメートだったわね。初音に告白して振られたんだけど……どうして教室で見た時に気付かなかったのかしら」
 お前は男に興味がなさすぎなんだよ、と俺は心の中で呟いた。
「藤田くん、本当に藤田くんが……?」事前に教えていたはずだが、それでも佐久間の声が震えていた。
「やだな、誤解だよ初音ちゃん。僕は久々に初音ちゃんに会えて喜んでいただけだ。工藤、どうして僕が彼女のストーカーだと思うんだよ?」藤田は肩をすくめて言った。
「さっき大ウソこいてたくせによく言うぜ。俺とお前は、佐久間ちゃんの話はおろか、普段の会話だってめったにしないだろうが」
 藤田がぐっと言葉に詰まる。
「今日の俺と久保田の話を聞いておかしいなと思ったんだろう。自分以外にストーカーがいたのか、ってな。そんで佐久間ちゃんにカマかけに来たってところだろうが、残念だったな、ありゃお前をおびき出すための芝居さ。まあ、お前が送ってきた写真からもいろいろと分かったけどな」
 俺は鞄から例の新しい写真を取り出した。
「佐久間をこっそり盗撮したこの写真は、どんなに近づいて見ても画素、僅かなドットが見えないんだ。一般に広まっているデジタルカメラじゃなく、マニアックなフィルムカメラだったんだよ。そして、写り込んだ植込みからガードレールを撮影するには、相当高性能な望遠ズームレンズを使わないと不可能だ。そんなものを持っているのはよほどのマニアか――写真部の人間だな。そうだろ、藤田」
「ち、放っておいてくれれば良かったのにな」 
 そう呟くなり、藤田は近くにいた佐久間を抱き寄せ、羽交い絞めにした。佐久間が短い悲鳴を上げる。
「この野郎ッ……初音を離しなさいよ!」無駄と知りながら、朝比奈は藤田に掴みかかりそうな勢いだった。
 通行人は少なかったが、それでも数人がざわめき始めたようだ。映画の撮影か、とどこかで声がした。 
「おい、佐久間ちゃんをどうするつもりだ」
「どうもしないよ。ただ、初音ちゃんと二人きりになりたいだけだ。邪魔しないでくれないか、工藤」
「やめて、藤田くん! 私、あの時ちゃんと断ったじゃない」
 半べそになりながら佐久間が言う。
 諦めきれなかったんだ、と藤田は言った。
「僕は、やっぱり初音ちゃんが好きなんだよ! そりゃあ、振られて一時は忘れようって思ってた。そのために、女子のいない男子校へ入学した。それでも、このあいだ姿を見かけた瞬間に、僕は自分の気持ちに気付いたんだ。初音ちゃんしか好きになれないってさあ!」
 藤田の腕に力がこもり、首を圧迫されるかたちになった佐久間が苦悶の表情になっていく。眼を覆いそうになるのをこらえながら、工藤、と朝比奈が俺を呼んだ。俺は分かってる、と目で頷く。くそ、これ以上藤田を刺激するとまずいことになる。
「ああ、分かったよ。とりあえず、佐久間ちゃんを話してくれないか。それからゆっくり話そうぜ。悪いこた言わないが、踏み出した足を引っこめるにゃあここらが潮時だぞ。な?」
 俺は無抵抗の意を示し、藤田に近づいた。あわよくば、隙をついて佐久間を奪い返すつもりだった。 
「――避けて、工藤!」
 朝比奈が叫んだ。俺の読みが甘かった証拠に、藤田の手にはいつの間にか銀色の物体が握られていた。とっさのサイドステップでも完全にはかわし切れず、躊躇なく振り回されたその感触を、俺は脇腹に感じていた。
 呻き声が漏れた。ワイシャツの腹が赤く滲む。
「きゃああっ! く、工藤さん、血が!」
「大丈夫だ、佐久間ちゃん」佐久間の叫び声を制する。痛みはあるが、シャツと皮一枚を切られた程度だ。 
 朝比奈の声がなければ危なかった。マジでシャレにならない。
「何をやってるの、この――馬鹿!」
 泣きそうになってんじゃねえよ、朝比奈。罵倒か心配か、どっちかにしてくれ。
「これは僕と初音ちゃんの問題なんだ、工藤には関係ないだろう。何で邪魔するんだよ? どうして僕から初音ちゃんをとろうとするんだよ! 帰れ、帰れよ!」
 血染めのナイフを振り回し、藤田はわめいた。完全に泣いている佐久間を盾に、じりじりと後ずさって移動する。俺達の周囲がざわめきに包まれた。「なあ、警察を呼んだ方が良いんじゃないか?」誰かが言った。
 くそ、この馬鹿を一体どうすりゃいい。痛みをこらえ、俺の脳味噌がフル回転しはじめた時、藤田の足が供え物の花瓶を踏んだ。その瞬間、俺の思考回路はあっという間に停止した。
「――おい、藤田。そこから足をどかせ。そこは朝比奈のベッドだ」
「あ? ああ、ここで死んだのは朝比奈涼子だったのか。生意気でいけすかない女だったからなあ。友達の初音ちゃんの前で言うのもかわいそうだけど、まあ、良かったんじゃない? 僕には関係ないけどさ!」  
「取り消せ。足をどけろ。佐久間ちゃんを放せ。今すぐなら半殺しで許す」
 俺の言葉が短くなっていったのは、怒りに震えていた証拠だ。
「工藤! あたしのことは気にしなくていいわ、今は」
 朝比奈が何かを言った気がしたが、その時の俺の耳には雑音としか認識できていなかった。藤田は、この馬鹿は、何を盾にして何を凌辱している? お前が足蹴にしてるそれは、朝比奈の。
「何言ってんだよ、工藤。この状況が分からないのか。大体、どうして君がそれほどまでに初音ちゃんにこだわる? 君が知り合ったのは、せいぜい一週間前だろう。初音ちゃんに付きまとわないでくれないか、君と初音ちゃんと、」
 うるさい。この状況で、どうしてこいつはこんな下らない事を言う? そんなの決まっているじゃないか。言おうか言うまいかさんざん逡巡していた事。俺は一瞬でそれを決断し、口走っていた。
「惚れた女が惚れてんだよ」
「――え?」
 その瞬間の朝比奈の顔も佐久間の顔も俺は見ていない。いや、見なかった。
「その子が傷付けば、あいつが泣くことになるんだよ。助けるのにこれ以上の理由なんかあるか! つべこべ言わずに足をどけて佐久間ちゃんを放しやがれ!」
「わ、訳の分からないことを言いやがって、この――」
 藤田が再びナイフを構えた時だった。
 なあ藤田、と緊張感のない間延びした声が聞こえた。
「へ?」と声を上げて藤田が後ろを振り向く。
「呼ばれて来てみりゃ状況がよく分からないんだが、さすがに刃物はマズいんじゃないかい」
 そこに立っていたのは久保田だった。驚いた藤田が反射的にナイフを振りかざそうとした瞬間、それは久保田の右足に蹴り飛ばされていた。耳障りな金属音とともに、ナイフがアスファルトに跳ね返った。
「ほいっと。こんなもんでいかがでしょ、工藤様」
「上出来だ、相棒」 
 久保田が作った一瞬のスキを付き、俺は姿勢を低くして藤田の胸元へ飛び込んだ。
「ひっ」
 丸腰の藤田は佐久間を突き飛ばし、手を押さえて身をひるがえしたが、それよりも俺の右手がシャツの襟を掴むほうが早かった。同時に左手で右ソデを握り、体全体を回旋させながら藤田の懐へもぐりこむ。背中に感じる相手の重心を前方に移動させ、担ぐ。そのまま藤田は何もできずに投げ飛ばされ、アスファルトにしたたかに打ちつけられた。昔取った杵柄、中学時代の俺の得意技――背負い投げだ。
 藤田は背中を押さえて悶絶していたが、やがて気絶したらしく静かになった。 
 俺は大きく息を吸い、そして台詞とともに吐き捨てた。
「てめえの愛にゃ負ける気がしねえな。いっぺん勉強しなおしてこい」

「おい工藤、俺はどうすりゃいい? とりあえず警察は呼んどいたけど、さっきから話が見えないんだ」
 周囲のざわめきが納まらない中、助っ人で呼んでおいた久保田は、藤田を尻に敷いたまま困ったようにそう言った。佐久間は両手で顔を押さえて泣きじゃくっている。
「十分だ、愛してるぜ親友。ついでにこの子と藤田を頼む。すぐ戻ってくるからよ」
「あ? どこに行くんだ、工藤。その腹は大丈夫なのか」
「痛むけど、死ぬようなもんじゃないさ……迷子の仔猫ちゃん探しに、ちょっとな」
 きびすを返しかけた俺の袖を、まぶたを腫らした佐久間が掴んでいた。佐久間の眼は真剣だった。彼女に聞かれるであろう質問はとっくに予想できていたから、最高の回答者となるべく、俺はそっと微笑んだ。
「ねえ、工藤さん。さっきの――」

 朝比奈は、路地裏にいた。クールだったはずの幽霊は地面に座り込み、体育座りの塩梅で膝に顔をうずめていた。よう、泣いてるのか女王様、と俺は努めて陽気に言った。朝比奈は目をぐしぐしと袖で擦り、顔を上げた。やっぱ泣いてるじゃねえか――畜生。
「うっさいわね。それより大丈夫なの、お腹」
 うん、強気も五割減だ。
「ちょこっと切れただけだよ。まったく、いつの間にかいなくなりやがって。まあ、普段冷静な奴ほどテンパると取り乱すって言うし、怖くなって逃げだすのも無理はないな」
 佐久間ちゃんが捕らわれ、俺が腹を切られ、朝比奈は冷静さを失った。そこへあの台詞だ、仕方あるまい。
「答えを、佐久間ちゃんの反応を見るのが怖かったんだろ」
「……いつ、気付いたのよ」
「さあてね。お前の佐久間ちゃんへの接し方とか、そのツラで彼氏がいないだの好きな奴に告白できないだの言ってるところとか、あとは『親友』ってのをやたら繰り返すところとか見てると、そうなのかなってさ」
 朝比奈涼子は――佐久間初音が好きなのだ。純粋に、彼女はそういう性質なのだろう。たぶん、朝比奈を本気で好きだからこそ、俺にはそれが分かったし、佐久間には敵わないことも分かってしまった。
 朝比奈は立ち上がり、付くはずもない埃を払い、形の良い鼻をフンと鳴らした。
「どうせ、女の子を好きになるなんて気持ち悪いと思っているんでしょう。分かってるのよ、どいつもこいつも口先だけじゃ奇麗ごとばっかり言ってさ。実際にそうだと分かると、みんな気持ち悪がって――」
「バカを言うな。俺を誰だと思ってる、こともあろうに幽霊に一目惚れした男だぞ? ド変態じゃねえか。言っとくが、朝比奈が外見だけの女だったら多分俺はもう好きになってない。人を好きになるってのは理屈じゃねえんだ、覚えとけ!」
 俺は一息にまくしたて、呆気に取られている朝比奈に、一言一句噛みしめるように伝えた。
「さっき、お前の気持ちを改めて佐久間ちゃんに告げてきた」
 びくり、と朝比奈の肩が震えた。何か叫ぼうとし、そしてやめた。
「あんた、あたしのこと好きなんじゃなかったの? 消したくなかったんじゃないの」
「言わせてもらえば今でも好きだし、成仏させたくもない。でも、朝比奈にとって何が一番幸せかを考えると、告白するのが一番かなと思ったんだ」
「はは、あんた、やっぱり馬鹿なのね――それで? 初音は――何て」
 語尾が震えていたのは気のせいではないだろう。
「驚いてた。泣いてもいた。でも、佐久間ちゃんは言っていたよ」
 受け入れることはできないかもしれない、でも一緒に歩くことはできる。どうしてもっと早く言ってくれなかったのか。そんなに私は信頼されていなかったのか。涼子、
 好きになってくれて、ありがとう。
「ありがとう、か」 
 その瞬間、朝比奈の姿が僅かに掻き消え、それから壊れたテレビのようにザラザラと不安定になった。
 覚悟を決めた俺は口を開いた。彼女が本当に旅立つ前に、心残りを聞いておきたかった。
「あのさ、俺自身の告白の返事を貰えてない気がするんだけど」
 朝比奈は困ったように笑った。
「……あんたなら、男でもちょっと好きになれたかもしれないわね。そういう意味では、こっちに未練を残しちゃったかも」
「はは、なんだ、両想いだったかもしれないんじゃねえか。なあ朝比奈、今度会ったら、その控え目なチチを思う存分揉ませてくれよ」
「馬ッ鹿じゃないの?」
 朝比奈はふふっと微笑み、「今度は、向こうで」――そう言って消えた。
 アスファルトにキスをした淡雪がそっと融けて失くなるように、彼女は死んだ。
 
 不意に、俺の足元に水が落ちる。
 ぽたりぽたりと落ちるこれは雨だ。
 好きな女の前ではカッコ悪いと必死で耐えた雨だ。
 やがて、俺のちっぽけな自尊心は、どしゃぶりの涙雨に溺れていった。
 さよなら、朝比奈涼子。 

 以来、俺が彼女の姿を見たことはない。

 後日談をちょっとだけ話そう。
 警察沙汰になったにも関わらず、藤田は奇跡的にも、佐久間ちゃんの半径二〇〇メートルに近づかずストーカーもしないという誓約書と三日間の停学で済んだ。佐久間のことも心配だったが、被害者の一人である俺が傷を隠して最大限に譲歩した結果だ。クラスから犯罪者は出したくなかったからな。
 佐久間とは、あれ以来も何度か話をするようになった。精神的にも立ち直りつつあるようで、最近好きな人が出来たのだと言っていた。誰だと聞いたら、「工藤さんに教えたら、相談じゃなくなっちゃいますから」と教えてもらえなかった。言ってる意味が分からんぜ、全く。
 俺と久保田は相も変わらず怠惰な毎日を過ごしている。腹は治った。彼女が出来る予定は、全く無い。

「久保田、期末テストの勉強してるか?」
「してるわけがないだろ、相棒」
 二人で帰り道をぶらぶらと歩いていると、女子高生とすれ違った。その背中を見て、俺は呟いていた。
「透けブラに 忍び寄りてや 夏の影――」

 馬ッ鹿じゃないの。
 振り向くと、それは腹を抱えて大笑いしている久保田だった。つられて俺も笑ってしまう。
 彼女のいる空は、どこまでも蒼かった。

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やったーw

 まだかな、まだかな、と待っていたブログ更新w そして作品まで!
 執筆が少し落ち着いたら読ませていただきますー。楽しみがまた一つw
 へべしゃまの作品も読みに行きたいなぁ。いっそ作品放棄(いやいやいや、姫様お二人がお怒りになるっw)

 ってことで夢見でした。「朝比奈~」はたちばなママの二次創作に使われた作品ですね。これは……ドキドキ。
 ではではー。

おはようございます

ラブレターは、さっき送りつけておきましたのでよろしくです。w

ビバ後輩さんですね。
某所でのエンカウント率が減ってしまうのは寂しいですけれど、教育、頑張ってください。

デリーのカシミールカレー、お口に合ったようで良かったです。
カシミールカレーは、レトルトでもそんなに味が変らないから、そちらもお勧めです(ただし具がないけどw)。
デリーカレー、インドカレーはレトルトは×ですから気をつけて。

お借りした涼子ちゃんの原作ですね。
私が書いたニセモノと、本物のかわいさの格の違いをよーく見てくださいね、ゆ・め・み・さん♪
     ↑
  誰に言ってる?w

暁へべは二度ゲロる

おいっ

まったく勝手に名前挙げやがって!
うれしー!困るんだよっ。
つーわけで朝比奈涼子はかわいいのだ(結論
 ̄ω ̄)ノではでは~

夢見さん

朝比奈~は去年の夏祭りに出した作品ですね。
mayaさんや木工用感想人さんには過ぎた評価を頂きましたが、
現実はタイトルなどいろいろと大コケしましたw

お暇だったら読んでやってくださいw

たちばなさん

ようやくさん付けに慣れてきたりうざきです(-ω-)ノ
新人さん(と言っても、僕と同じ経験者ですが)も職場に慣れてきたようでホッとしています。楽が出来そうですよw

カシミールカレーは辛かったけど本当に美味しかったです♪
何か、上野に行くたびに昼食がカレーになりそうで怖いんですがwww

へべれけさん

リバース禁止www
誰だって自分のキャラはかわいーですよ~。 
シノブたんもかわいーでしょ?w
ふぃぎゃー化希望だけどランジェリーだから無理かなあ(ぇ
プロフィール

安美和伸

Author:安美和伸
あんびかずのぶ、と読みます。自堕落街道まっしぐらなダメ人間。某病院に勤務中。趣味は野球に麻雀、落描き、あと何か。

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